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建礼門院右京大夫集 現代語訳

325 我おもふ

かつて宮仕えした当時のことを、付き合いのあった人が知っているのも、ひょっとしたらあるかもしれないが、語らう理由もない。ただ心の中だけで思い続けているが、心が晴れる方法がなく悲しくて、

我おもふ心に似たる友ゝがなそよやとだにもかたりあはせん

私が思う気持ちと似ている友がいてくれるといい。「そうそう、そうでした」とだけでも語り合いましょう。

 

メモ



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