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建礼門院右京大夫集 現代語訳

208 - 209 うきうへの/あらるべき

あまりに胸騒ぎした名残であろうか、しばらく身も発熱して、気分も悪いので、いっそのこと死んでしまいたいものだと思われる。

うきうへの猶うきことのきかぬさきにこの世の外になりもしなばや

つらいうえに、さらにつらいこと(資守の死)を聞かないうちに、死にたいものです。

と思うが、そうもいかない運命のつれなさもつらく思われる。

あらるべき心地もせぬになほきえで今日までふるぞ悲しかりける

生きていける心地もしないのに、それでも死なないで今日まで日を送っているのが悲しいことです。

 


メモ

 


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