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建礼門院右京大夫集 現代語訳
206 いはゞやと
夜明け、日暮、何事を見聞きしても、片時も思いの休まるときはどうしてあるだろうか。なので、どうにかしてせめてもう一度お逢いしたいが、それもかなわないであろう悲しさ。ここかしこと転々としている様子などを伝え聞くのも、まったく言いようがない。
いはゞやと思ふことのみおほかるもさてむなしくやつひにはてなむ
話したいと思うことばかり多いのですが、結局はかなわないままにむなしく死んでしまうことでしょう。
メモ