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建礼門院右京大夫集 現代語訳

169 山ざとは

前にある垣に、葛が這いかかり、小笹がうちなびくので、

山ざとは玉まく葛のうら見えて小笹が原に秋のはつかぜ

山里は小笹の原に秋風が吹き、垣に這いかかっている葛は風になびいて葉裏を見せ、涙をこぼすように露を撒いている。

 


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