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建礼門院右京大夫集 現代語訳
125 雲のよそに
宮(建礼門院)の御産などを、めでたくお聞き申し上げたが、涙をともにして過ごし、皇子がお生まれになって、春宮だち(立太子)などと聞こえたが、思い続けられた。
雲のよそに聞くぞかなしき昔ならばたちまじらまし春の都を
宮中の外にあって聞くのは悲しいことです。昔ならばめでたい宮中にたちまじってはたらいていたであろうに。
メモ
御産 治承2年(1178年)11月12日、安徳天皇御誕生。
春宮だち 治承2年(1178年)12月15日皇太子に。