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建礼門院右京大夫集 現代語訳

121 みるまゝに

同じことをよく思って、月の明るい夜に家の端の方で眺めていて、群雲が晴れるのだろうかと見えるときにも、

みるまゝに雲ははれゆく月かげも心にかゝる人ゆゑになほ

見ているうちに雲が晴れていき、月の光が差してくるが、心にかかるあの人(平資盛)のために私の心は晴れない。

 


メモ

平資盛 平重盛の次男。平維盛の弟。平清盛の孫。


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