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建礼門院右京大夫集 現代語訳

086 あはれなり

硯に向かったついでの手習いに、

あはれなり身のうきにのみ根をとめて袂にかゝる菖蒲と思へば

泥地に根をとどめる菖蒲が今日は人の袂に懸けられる。そんな菖蒲のことを思うと、身の憂さに袂を涙で濡らす我が身がしみじみとあわれに思います 。

 


メモ

うき 「憂き」と「泥(うき)」をかけている。


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