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建礼門院右京大夫集 現代語訳
171 霜さゆる
冬になって、枯れ野の荻に、時雨が激しく、ぬれいろがわびしいが、春の来ないうちから芽ぐんでいる若葉で緑青色であるのがときどき見えていて、露は秋を思い出させるかのようにおきわたっている。
霜さゆる枯野ゝをぎの露のいろ秋のなごりをともにしのぶや
霜が冷え冷えとおいている枯れ野の荻の露は、秋の名残りを私とともにしのんでいるのであろうか。
メモ
建礼門院右京大夫、平資盛との恋
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冬になって、枯れ野の荻に、時雨が激しく、ぬれいろがわびしいが、春の来ないうちから芽ぐんでいる若葉で緑青色であるのがときどき見えていて、露は秋を思い出させるかのようにおきわたっている。
霜が冷え冷えとおいている枯れ野の荻の露は、秋の名残りを私とともにしのんでいるのであろうか。
メモ