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建礼門院右京大夫集 現代語訳

028 あれはてて

連夜の水鶏(くいな)

あれはてゝさすこともなき槙の戸を何(なに)と夜(よ)かれずたゝく水鶏ぞ

荒れ果てて錠をさすこともない槙の戸をどうして毎夜、水鶏は叩くのか。

 


メモ

夜かれず 夜離れず。毎夜。

水鶏 クイナ科の鳥。その鳴く声を「たたく」という。


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